
虫歯や歯周病の治療を行う一般歯科の先生方の歯科医院と、矯正専門の歯科医院の違いは色々あると、このHPで触れました。ここでは、かかりつけ医という面から、一般歯科の歯科医院と矯正専門の歯科医院を両方受診した方がよいというお話です。
私たち矯正専門の歯科医師は、歯科医師ですから虫歯や歯周病のチェックも当然学校歯科健診や企業等の歯科健診で行います。その時に歯並びや咬み合わせが完璧でなくても、機能的な問題が大きくなければ、強い受診勧告は通常行いません。
しかし、歯並びや咬み合わせが気になるという理由で私たちの歯科医院を受診される場合は、かなり普通の歯科医院や健診では伺わない突っ込んだことを伺います。
「歯ぎしりや食いしばりはありますよね?」「鼻が悪いですよね?」「食が細いですよね?」「早食いかひどく食べるのが遅いかどちらかということはないですか?」などということは、当院を受診される受診される患者さん方によく伺うことですが、結構その
あたりの習慣の指摘は当たることが多く、驚かれることが多いようです。不正咬合と不正咬合の背景になる生活の習慣は、ある程度リンクします。
そんなお話の後に、ご希望があれば矯正の検査、診断を行い、さらに詳しい咬み合わせの背景や状態がわかります。
料金的なことに関しては、少なくとも当院では、一通りの検査、診断で咬み合わせの状態を調べるまでの仮検査、仮診断を行い、ご自分の咬み合わせの状態を分かってもらうのにかかる料金は、仮検査と仮診断併せて1万円と消費税です。その後は治療に入らずに成長変化やかみ合わせの変化を見ながら生活のアドバイス等を行うのに1年に1度、4000円と消費税を頂いて、レントゲンその他の資料を採取しながら経過を見ていきます。矯正治療自体は他の医院でされるのも全く問題ではありません。
当院に限らず、他の矯正専門の歯科医院での定期観察の最中にも少なくとも、矯正歯科の専門の医院ならではの色々な情報が入ってくるはずです。定期観察のみで矯正歯科を利用するのはお勧めしたいと思います。そのためには当院もしくは矯正専門の歯科医院に来院されないとお話はできません。歯並びや咬み合わせが気になることがあれば、早めに矯正専門の歯科医院を受診されると良いと思います。
実は少し悲しいことなのですが、当院に来院される患者さんの知り合いやお友達が、一般歯科の先生の歯科医院だけを受診していて、矯正治療が必要な時期になってから矯正治療だけ当院でしたいと院長先生に話したところ、怒り出した、というお話を何度か聞いています。その医院の先生のところにも矯正の先生が出張に来ていたので、矯正も併せてその歯科医院で治療を行わないことにお腹立ちになったようだとのことでした。その結果、当院に来られない方もいるそうです。(一般歯科の医院の
院長先生とケンカ別れのようにしてまで当院を受診していただく方も中にはいらっしゃいますが)
その良し悪しは別として、そんなことも現実にはあるので、当院に限らず矯正歯科は、一般歯科の先生の定期健診や治療と分けて考えて、咬み合わせが気になり始めた最初からから矯正専門の歯科医院を受診していないと、長い目でみると将来、受診したい歯科医院を選べなくなることもあるのです。(これもあまりいい話ではないのですが、今現在の歯科業界の事情です。)
一般歯科の先生の医院と矯正歯科の医院は、別物と考えてかかりつけ医院をもつ、というのは今後社会に共有されるべき話だと私は信じます。
(近年、矯正歯科を名乗りながら、矯正歯科の勉強や研鑽を十分にしていないマウスピース矯正中心歯科医がいますが、私たちの矯正専門の歯科医師とは別物と考えていただきたく思います。あくまで日本矯正歯科学会の認定医のかかりつけ医をお持ちになることをお勧めします。悪い矯正歯科に当たって歯の健康的にも金銭的にも不幸になっている方々を、最近残念ながら時々見受けます)