落語歯科医、八丸亭二丸



 東京に、プロの落語家の真打ちの師匠(三遊亭萬窓師匠、柳家我太楼師匠)に話し方を習いに行っています。
歯科の講話に落語を取り入れたいと言うのが私の夢の一つであります。アマチュアの落語家の方は新潟にも
数名いらっしゃって、みなさんとても活躍されています。私もそのお仲間にして頂きたいと言う大それた考えは
今のところないのですが、「楽しく健康に!」が医院の大きな目標なので、必然のように落語にたどりつきました。
 高座名は「八丸亭二丸」!これは8020運動の推進を目指すぞ!という大きな気持ちを込めております。恐らく
落語歯科医師にとっては言ってみれば大看板でありまして、後進の方には申し訳ありませんが、私が初代で
ございます(←後進がいるかな〜?)。
 写真は2013年の春の発表会で初高座にあがったときのものです。演目は元犬。このお話、ご存知の方も多いと
思いますが、とっても楽しいお話です。
 浅草の蔵前の八幡様の境内に住みついた真っ白い犬が、人間になっていろいろなおかしなことをするという、
あらすじだけだとなんだそれ?といったお話ですが、是非上手な本職の落語家の方のお話を聞いてみてください。
面白いですよ〜!
 お話の中に、歯の話も出てきます。人間になった白犬が、口入屋のかずさ屋の旦那にご飯を食べろと言われて、
おしんことご飯は食べたことがないと言います。そこで別のものがあるかと、まかないに旦那が確認すると、干物が
あるといいます。以下、そのくだりです。

「干物があるんだがどうだい?」
「ええ!干物なら大好物です!あれなら頭から食べちゃうんです!」
「あ、歯がいいんだねえ?」
「ええ!歯が良いんですよ!咬みあったって負けねえんです!」
「咬みあわなくってもいいよ、変なひとだね、どうも」

 古典落語には食べ物の話や健康の話はたくさん出てきますが、私は口の事に興味を持ってもらえるような創作落語を
作りたいと思ってます。
 何と言っても落語歯医者の「八丸亭二丸」ですからね!(社会人落語家ではありません。あくまで歯医者です)
 話がたくさんできて話が上手になって御縁があれば、いつか皆様の前で一席お付き合い頂きたく思います。
 その日まで八丸亭二丸、精進いたします。



吉野の部屋に戻る